● ヴィッセル神戸の人件費は Jリーグトップに
Jリーグから毎年開示される各クラブの経営情報を見ると、ヴィッセル神戸のチーム人件費、つまり年俸総額が2017年度から新たなフェーズに入ったことが分かる。
開示された31億400万円は、浦和レッズの26億4400万円を抜いてクラブ史上で初めてトップに浮上。前年度の経営情報では2位の神戸が20億6800万円、トップの浦和が23億8100万円だったから、神戸の数字の伸び率がいかに大きいかが分かる。
その後も18年度が44億7700万円、19年度が69億2300万円、20年度はコロナ禍で減少に転じたものの、それでも63億9600万円でトップをキープ。2位の名古屋グランパスの35億2500万円を大きく引き離している。
J1クラブの平均値を大きく上回っているチーム人件費の推移を、神戸の会長を務める楽天グループの三木谷浩史会長兼社長はこんな言葉とともに振り返る。
「2017年にまずルーカス・ポドルスキ選手が加入し、2018年にアンドレス・イニエスタ選手、2019年にはダビド・ビジャ選手、セルジ・サンペール選手、そしてトーマス・フェルマーレン選手と世界レベルの選手たちを補強してきました」
日本代表の大迫勇也、武藤嘉紀、元スペイン代表のボージャン・クルキッチのFWトリオを新たに迎え入れた、8月下旬の入団会見の席で発した言葉だ。
ダイヤモンドオンライン 12/17(金) 6:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b85f1e3838ad1fa6ec321fe3daa3936e3467849
引用元: ・【サッカー】<楽天・三木谷会長>「巨額投資」の野望、ヴィッセル神戸の年俸総額は60億超! [Egg★]
年俸が約10億円の元ドイツ代表FWポドルスキの加入が17年度の人件費を大きく上げ、年俸約33億円の元スペイン代表MFイニエスタの加入が18年度の数字を大きく増やした。
ポドルスキは19年シーズン限りで退団し、元スペイン代表FWビジャは同シーズンをもって現役を引退した。一方、19年シーズン前にはMF山口蛍、同夏にはDF酒井高徳と、ワールドカップの舞台にも立った日本代表経験者が加入した。
さらに今夏に大迫と武藤、バルセロナの下部組織時代には怪童と呼ばれたクルキッチを同時に獲得。長くコロナ禍に見舞われてきた日本サッカー界を良い意味で驚かせた大型補強を、三木谷会長は「ヴィッセル神戸の夢」という言葉に帰結させている。
「アジアでナンバーワンの実力を持ったクラブになるとともに、やはりサステナブルなチームを作っていきたい。その意味で大迫選手、武藤選手、クルキッチ選手が加入してくれたことはヴィッセル神戸のみならずJリーグ、そして日本サッカー界を盛り上げる大きな出来事だと思っている。今後もただ単に勝つだけではなくしっかりとしたプレースタイルを築きながら、長期にわたって応援していきたい」
今シーズンをあらためて振り返ると、三木谷会長の言葉が具体性を伴っていることが分かる。まず、今シーズン限りで契約が満了するイニエスタと、さらに2年間の延長で合意した。記者会見はイニエスタが37歳を迎えた5月11日に設定された。彼は、バルセロナに次ぐ生涯2つ目のチームとなる神戸で、少なくともシーズン中に39歳になる23年いっぱいまで、トータルで5年半プレーする意義をこう語った。
「サッカー選手のキャリアを、最後までここ神戸で続けていきたい。信頼され、大切にされていると感じられたことが自分にとって一番重要なポイントになった。神戸でのプロジェクトとチームのために自分のベストを出すことに、モチベーションを感じ続けているかどうかも重要だった。新たに2年間、これらに関われる自分にワクワクしている」
イニエスタとの絆を強調しながら、三木谷会長は意外な舞台裏も明かしている。
「新型コロナウイルス禍でヴィッセル神戸だけでなく、さまざまなクラブが経済的にも大変厳しい状況に置かれている。その中でイニエスタらしいと思うのですが、経済面でもかなり歩み寄りをしていただいた。本当に感謝しています」
● イニエスタの正確無比なパスをゴールに変える 強力な攻撃陣を補強
経済面での歩み寄りとは、すなわち大幅な減俸を意味する。33億円が10億円台になったとも報じられる中で、神戸でのプロジェクトを成就させるためにも、イニエスタが繰り出す正確無比なパスをゴールに変えるストライカーが必要だった。
三木谷会長も「とにかく強力な攻撃陣が、重要なピースになると考えていた」と振り返る中で、イニエスタの強い推薦を受けてクルキッチへオファーを出した。
ならば、大迫と武藤へオファーを出し、迎え入れた経緯はどうだったのか。三木谷会長は日本サッカー界に抱いてきた思いや、未来に待つ可能性にまず言及している。
「日本のサッカーレベルが非常に上がってきているし、経済面での大きさでいっても、サッカー先進国に比べて日本は本当に大きいと思っている。その中で将来的にJリーグがプレミアリーグやラ・リーガ、あるいはブンデスリーガに並ぶようなリーグになれる可能性があるのではないかと、私は強く信じてきました」
大迫は鹿島からドイツのブンデスリーガへ旅立って7年半プレーし、武藤もFC東京からブンデスリーガ、イングランドのプレミアリーグ、そしてスペインのラ・リーガで6年間プレーした。
今夏に乾貴士がセレッソ大阪、長友佑都がFC東京とヨーロッパへ渡る前の古巣へ復帰した中で、それでも大迫と武藤に白羽の矢を立てた理由を三木谷会長はこう説明する。
「日本代表だけでなくヨーロッパでも主戦力として活躍してきた日本人選手に、ぜひとも再び日本でプレーしてほしいと強く望んでいた。大迫選手と武藤選手は日本を代表するストライカーであり、オンライン形式でしたけど、ヴィッセル神戸のフィロソフィーや目指す方向性を説明した中で、賛同していただけたと思っています」
川崎製鉄水島サッカー部を前身とする神戸は、1995年1月に兵庫県神戸市へ本拠地を移転。2004年1月に神戸市出身で、楽天グループの創業者である三木谷会長が経営権を取得した。しかし、チーム運営そのものは決して順風満帆ではなかった。
経営面では、2013年度まで当期純利益で実に10年連続で単年度赤字を計上。この間に二度にわたる資本調整で債務超過を解消させている。Jリーグ全体で「身の丈に合った経営」を目指していた時期であり、当時のある幹部は苦笑交じりにこう語った。
「ヴィッセルさんの場合は、言い方は変なんですけど、そもそも黒字とか赤字にあまりこだわっていない経営をしている。成り立ち自体が市民クラブとは違うというか、足りないお金に対しては“お財布”がある、ということだと思いますので」
幹部が言及した“お財布”とは三木谷会長個人の資産や、あるいは楽天グループが調達する資金を指していた。同時に戦力面でもチーム編成で迷走する時期が続いた。
例えば新体制下の目玉だった、2002年の日韓共催ワールドカップで大活躍したトルコ代表FWイルハン・マンスズ。移籍金5億円、年俸3億5000万円の2年契約で加入しながら故障などでわずか3試合に出場しただけで無断帰国し、そのまま退団した。
2004年以降の18シーズンで指揮を執った監督は、代行を含めて延べ21人を数える。年間を一人の監督が指揮したのは、今シーズンの三浦淳寛監督で6例目。2012年5月には後に日本代表を率いる西野朗監督が就任するも、シーズン終盤に退任している。
● 元日本代表FW大久保嘉人も 5年半にわたり神戸を支えた
今シーズン限りで引退する元日本代表FW大久保嘉人も、神戸でプレーした延べ5年半で、J1歴代最多となる通算191ゴールのうち50ゴールをマークしている。
もっとも、神戸がJ2降格を喫した2012年シーズンのオフに、実質的な戦力外通告となる「ゼロ円提示」を受けた。神戸を降格させた責任を強く感じ、残留する決意を固めていた大久保はスペイン、ドイツに次ぐ3度目の海外移籍を考えていた。
「韓国で一回ぐらいやってみようと思ってね。オファーを待ち続けていたんですよ」
半ば自暴自棄になっていた当時の心境を、大久保はこう振り返ったことがある。果たして、大久保を引き留めたのは夫人の莉瑛さんの悲痛な叫びだった。
「絶対にダメと言われたんですよ。いくら隣の国だといっても存在が忘れられちゃうよ、名前なんて出てこないよってね。その先はもう引退するしかなくなるよとまで言われて、さすがにそうだよな、って思い直したんですよ」
直後に川崎フロンターレから届いたオファーに移籍を即決した大久保は、2013年シーズンから前人未到の3年連続得点王を獲得。歴史に名を刻む存在になった。
当時の神戸になくて、川崎にあったのは中盤のゲームメイク力に他ならない。しかし、数年のタイムラグを経て、三木谷会長をして「しっかりとしたプレースタイル」と言わしめる中盤が稀代の司令塔、イニエスタを中心に力強く脈打っている。
天皇杯を制して悲願の初タイトルを手にしたのは2020年元日。夏場以降に頼れるストライカーたちが加入した今シーズンのJ1リーグ戦では、クラブ史上で最高位の3位へ躍進した。総得点62は横浜F・マリノス、川崎に次いでリーグ3位タイだった。
加入直後こそ精彩を欠いた大迫は、最後の4試合で3ゴールをマーク。4日のサガン鳥栖との最終節では2トップを組む武藤との完璧なコンビネーションから、豪快なゴールを決めている。最高の形で終えた先に待つ光景を鳥栖戦後にこう語った。
「まだまだ可能性を秘めたチームだと思うし、これからヴィッセル神戸がどういうチームになるのか、という意味で来年は大事な年になる。試合を重ねるごとに、武藤との関係はすごくよくなっている。2人ともさらにレベルアップして、新しいシーズンに臨みたい」
3位に食い込んだ神戸は来シーズンのACL出場権を獲得した。ベスト4に進んだ昨シーズン以来となる舞台で、クラブの目標として掲げ続けてきた「アジアでナンバーワン」を再び目指す。ただ、見据えるゴールはピッチの中と外の両方にある。
「やるからには非常に魅力的なクラブ、魅力的なチームを作っていきたい。パートナーであるJリーグは本当に魅力があり、世界から注目されるリーグにできると思っている」
再び持論を展開した三木谷会長は、ブラジル代表ネイマール、フランス代表キリアン・ムバッペ、そして今夏に獲得したアルゼンチン代表リオネル・メッシを擁するフランスのスーパースター軍団、パリ・サンジェルマンの名前をおもむろに挙げた。
「ただ、今のJリーグは何となくこぢんまりとまとまっている、というと怒られちゃうかもしれないし、パリ・サンジェルマンみたいにはなれませんけど、基本的には今後も積極的な投資を続けながら大きな魅力があって、コンテンツがあって、経済的にもサステナブルになっていく、というのがヴィッセル神戸の目標なのかなと思っています」
2014年度以降、当期純利益で単年度赤字を計上したのは一度だけで、19年度には収入に当たる営業収益が114億4000万円とJリーグ史上で初めて100億円の大台を突破。20年度末における純資産も13億4400万円に増やし、今年度のチーム人件費もJ1のトップをキープしていくと見られる中で、三木谷会長は野望に理想を投影させる。
「非常に厳しいコロナ禍にありながらもスポーツ、そしてサッカーが人々や社会に勇気を与えると思っている。いろいろな意味で経営に苦しんでいるクラブやスポーツ団体があると思いますけど、少しでも日本全体に勇気を与えるものになればいいかなと」
大迫や武藤と入れ替わる形で、今夏にはFC岐阜から加入後の3年間でエースに成長していたFW古橋亨梧がセルティックへ旅立った。ホープたちを育てる下部組織の整備も確実に進んでいる。理想的なサイクルを描きながら、神戸が日本サッカー界における存在感を大きくしていく。
金かかりすぎだがどのタイトルも狙えるクラブにはなった
川崎とマリノスのが抜けてる中での3位だし正直微妙
いかにも衰退ジャパンって感じ。
1、2年退職金稼ぎでチームの戦術も昇華しにくい
課題は多いが夢はある
新スタも建ててくれ
欲しいけど場所あんのかな
六甲アイランドなら、なんとかなるんじゃないか
大勢の人が喜んでくれるんだからいいじゃん
https://i.imgur.com/uOJBovT.jpg
なぜユースを強化しないのか
ゴミクズ田嶋は死ね
監督・統括にも投資しろよw